自動巻き腕時計の魅力！質屋の見方と選び方を紹介！

自動巻き腕時計は、腕の動きを利用して、ローターという内部の部品が回転することで巻き上げられる仕組みの時計です。手首を動かすことで、バネの力で発生する運動エネルギーを蓄え、時計の動力源として使うことができます。そのため、常に正確な時間を刻むことができます。ただ、機械式腕時計はクオーツ式とは異なり、精度に個体差があります。日差（1日に刻む時刻の誤差）を比較すると、クオーツ式が±5秒程度なのに対し、機械式は－10～＋20秒程度とされています。機械式の場合、持ち主の活動内容による時計の姿勢差（向きや位置の変化）やゼンマイの巻き上げ状態が時計に反映され、個体差のある時刻を刻み、日差が生じます。誤差は時計自身の問題ではなく、持ち主の活動と一体となって生まれる、いわば個性です。それを考えると、愛着が湧きますよね。

質屋が自動巻き腕時計を査定する場合、まずは状態をチェックします。傷や汚れがある場合は価値が下がってしまうため、なるべくきれいな状態で持ち込みましょう。また、時計の動作確認も必須です。動かない場合や、不具合・違和感を感じた場合は査定額が減額されます。箱や余りゴマ等の付属品が欠品している場合も減額要素となります。保証書は国内正規店が発行したもので、有効期限が残っていれば査定アップも望めます。

自動巻き腕時計を購入する際には、まずはブランドを選びましょう。高級ブランドのものは、長期的に見れば価値が上がるものありますが、ロレックスやパテックフィリップなどの一部モデルを除いては、ご購入価格より査定価格（質預かり・買取時）は低くなります。ですから、「投資」ではなく「一生もの」として各ブランドのストーリーやコンセプト等も参考にしましょう。次に、機能的な面を考慮します。防水性能や耐久性など、自分に合った機能を備えているかどうかを確認しておきましょう。また、デザイン性も重要です。自分のスタイルに合わせて、見た目も気に入るものを選ぶと長く愛用することができます。新品に拘らず、信頼のできるお店でリユース品（中古品）を購入すれば、リセールバリューがよく、お得な買い物ができることもあります。言い換えると、新品を購入する場合と比較して、購入時価格と売却時価格の差が少なくなったり、場合によっては売却時価格の方が高くなる場合もあるのです。

自動巻き腕時計は、その美しい針振りや複雑な仕組み、正確な時間を刻むことなど様々な魅力を持っています。もし、リユース品（中古品）を購入するならば、状態と動作確認が必要不可欠です。また、付属品や国内正規品なのか、並行輸入品なのかといった時計の流通ルートも要チェックです。決して安くない買い物でですの、じっくり考え、いろいろなショップで実物を見て、長く愛用できる時計を選びましょう。